健康サポート薬局・薬剤師研修

受講生から頂いた建設的・具体的コメント

2016年11月23日(祝)受講生 アンケートよりNEW!!
(質問)技能U
救急車で受信することになった19歳の少年の家族への連絡等はこの場合薬局から行うのでしょうか。連絡先まで聞き取れていなかった場合はどうしたらよいのでしょうか。

(回答)
薬局の患者でご自宅の電話データ等があれば、救急対応をした旨をご自宅に連絡を差し上げたほうが良いでしょう。患者情報がなければ、救急隊に一人暮らしという情報のみお渡しし連絡先不明として引き継げばよいと考えます。
2016年10月19日NEW!!
知識02-03-07 便秘の項において、
問題1/10
大腸では主に水分や電解質が吸収されるので、食べもののカス(食物残渣)だけが集められ、それが固まりとなったものが便になる。
という問題文がございました。
解答「正しい」となっておりました。
便は、単なる「食べカス」ではありません。大便の大部分は水分が占めています。
多くの人が勘違いしているのですが、食べカスは大便のほんの一部です。
下痢の場合は、90%以上が水分で、これは誰でも「なるほど」と納得するでしょう。
でも、ふつうの健康な大便でも、重量の80%以上は水分が占めている。硬い便ほど水分が少なくなりますが、どんなに硬くても、その半分以上は水だと考えていいでしょう。
では、それ以外は食べカスかというと、そうではありません。食べカスは、水分を除いた固形成分の3分の1程度。
水分80%の健康な大便なら、食べカスはたったの7〜8%しか含まれていないのです。
水分を除いたおよそ20%の固形成分の中には、はがれた腸粘膜も食べカスと同じくらい含まれています。
 固形成分の3分の1は食べカス、3分の1は腸粘膜、残り3分の1は腸内細菌です。

以上の記載は、辨野 義己著 「大便通」p15-p16にあります。

また、光岡 知足著 「人の健康は腸内細菌で決まる!」p198にも 便は食べた物のカスが排泄されたもので、水分と食物繊維、そして腸内細菌(死菌も含む)などから成り立っていると記載されています。(図5-6)

これらのことより、便は食べ物のカスだけで構成されているのではないことが理解できます。
よって、問題文を「正しい」と解釈するのは疑問です。

誤った知識を撹拌させないためにも早急な対応をよろしくお願い致します。


→健康サポート薬局、知識U(便秘)の問題1/10のお問い合わせについて

大変貴重なご意見を頂き、ありがとうございます。

ご指摘の通り、便の組成は、食物残渣だけではなく、最も免疫力が高く細胞再生サイクルの早い腸管壁や粘膜、そして腸内フローラから形成されております。

今回の薬学的臨床判断の中の「便秘」につきましては、イニシャルのところで便秘の原因である便の形成について、水分と食物残渣に重点をおき、排便までのプロセスの最終形状である、ブリストル形状スケールにつなげさせてもらっており、その後の便秘の定義・便秘の種類と原因・重症度判定・便秘のアルゴリズム・選択薬一覧・薬剤の選択の導入部分とさせていただいております。
また、PPT枚数の制限の中で、腸管壁のサイクルについてや腸内細菌群とそのバランスについての説明まで、入れることができなかったため、排便までのプロセス②の図表にある文言を、そのまま正解とさせていただきました。

今回の問題と回答につきましては、以上の点をご考慮いただき、ご理解をいただきたくよろしくお願い申し上げます。
2016年10月5日NEW!!
知識3の健康食品・食品の項で、スライド74に国内の健康食品に関連する情報提供サイトとある中で、「統合医療」情報発信サイトというものもあります。
こちらは、厚生労働省の「統合医療」に係る情報発信等推進事業により作成されたものです。こちらのサイトも一度ご高覧下さり、掲載の検討をよろしくお願い致します。
http://www.ejim.ncgg.go.jp/